高額な不動産に無理なく少額で投資が可能とされる不動産小口化商品。しかし、一方で危険との声もあります。果たしてどのようなリスクが考えられるのでしょうか?詳しくまとめました。
不動産小口化商品は少額投資ゆえに、一般的な不動産投資と比べるとリスクは低いと考えられます。しかし、注意点を知らずに行ってしまうと、思わぬ落とし穴に陥る恐れも。たとえ少額でも損失となれば痛手ですから、以下のポイントをしっかりと押さえた上で挑戦しましょう。
不動産小口化商品は、出資法という法律により元本保証が禁止されています。つまり、運用期間にわたって元本額が減少しない、という保証はありません。そのため、万が一の場合は損失が出るかもしれない、という点をふまえて投資する必要があるでしょう。
不動産投資における収益の中でもメインとなる賃料収入。不動産小口化商品は現物不動産を取り扱うため、これに関しても下がらないという保証はありません。エリア自体の人気や建物の価値が変化すれば、その分賃料収入も減少する恐れがあります。物件を選ぶ際には、なるべく資産価値が下がりにくい好立地のものを厳選するのがおすすめです。
一般的な実物不動産投資の利回りが5~10%程度と言われているのに対し、不動産小口化商品は2~7%程度と、利回りの目安がやや低い傾向があるとされています。これは出資金が少額なのも理由ですが、事業者に管理や運用を任せることから、そのコストがかかるのも一因だと考えられるでしょう。手間がかからない分ローリターン、というわけですね。
不動産小口化商品の特徴は販売会社によっても変わってきますが、中には「中途解約不可」の商品もあります。つまり、定められた運用期間中は現金化が許されない、というものです。何らかの事情で迅速に現金が必要になる恐れがある方は、しっかり確認の上中途解約可能な商品を選びましょう。
不動産投資を行う際、高額の場合にはローンを組むのが一般的。ただし、不動産小口化商品は少額ということもあり、ローンを組むことができません。1口あたりの金額、および何口から投資可能か?をチェックし、現在の貯蓄の範囲で賄えるかどうか振り返ってみてください。
このように、不動産小口化商品を行う際には注意点もいくつか存在します。一方でメリットも多く、具体的には以下のような強みが挙げられるでしょう。
任意組合型であれば不動産の所有権も得られ、相続対策として活用できる可能性もありますから、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
不動産小口化商品は注意点を押さえた上で適切に活用すれば、様々な利益が期待できます。当サイトでは、FP監修のもと、不動産小口化商品の選び方も紹介しています。
ぜひ不動産小口化商品選びの参考にしてください。
※選定基準:国土交通省が出している「不動産特定共同事業者許可一覧」(https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/tochi_fudousan_kensetsugyo_tk5_000001_00014.html)の中で、第一号事業または第二号事業をもっていて、一都三県の物件を扱う業者のうち、任意組合型の不動産小口化商品を扱う会社の中から、下記の理由で選定。
・湘南ユーミーまちづくりコンソーシアム...安定性の高い住居系の物件を扱う中で、100万円からの少額投資に対応、かつ運用実績(分配率)を明記していてその最低利率が最も高い(実績:3.25%~4.29%)
・青山財産ネットワーク...唯一都心3区(千代田区・港区・中央区)すべての物件を扱う
・東急リバブル...グループを含む2023年度賃貸管理戸数が最も多い。
※1参照元:湘南ユーミーまちづくりコンソーシアム公式HP(https://www.you-me-machidukuri.co.jp/machishare/)
※2参照元:全国賃貸住宅新聞(https://www.zenchin.com/news/2023150.php)